- はじめに|備前市ってどんなところ?山本由伸選手のルーツをたどって
- 1. お食事処大阪屋|山本由伸選手のユニフォームが飾られた地元民に愛されるドライブイン
- 2. MLB公式マンホールが設置された“由伸の公園”
- 3. 備前焼|千年の歴史が息づく日本六古窯のひとつ
- 4. 日生のかきおこ|冬の味覚、牡蠣とお好み焼きの最強タッグ
- 5. 市場めぐり|五味の市・まな市・備前海の駅で味わう“地元の恵み”
- 6. 備前雄町米|酒米の王様が育つ風土
- 7. 刀剣のまち・備前長船|刀鍛冶と名刀のふるさと
- 8. 閑谷学校|現存する日本最古の庶民学校(国宝)
- おまけ:備前グルメ・お土産ベスト3
- まとめ|山本由伸選手の活躍をきっかけに、ふるさと備前の魅力を感じてほしい
はじめに|備前市ってどんなところ?山本由伸選手のルーツをたどって
ドジャースで世界を驚かせる投球を続ける山本由伸選手。その出身地が、岡山県東南部にある備前市です。
実は私もこの備前市で育ちました。だからこそ分かる、地元の魅力をぎゅっと詰め込んでご紹介します。野球ファンの“聖地巡礼”にも、旅行先にもぴったりの町です。
ぜひ、山本選手が育った町「備前市」を楽しんでいってください!
1. お食事処大阪屋|山本由伸選手のユニフォームが飾られた地元民に愛されるドライブイン
2号線沿いにあるドライブイン「お食事処大阪屋」には、山本選手が小さいころから通われていたレストラン。山本選手は焼肉定食が定番の注文だったとか。
店内にはオリックス時代のユニフォームや記念グッズが展示されており、ファンにはたまらない空間。
オリックス頓宮選手のユニフォームや写真も一緒に飾られています。
岡山県備前市伊部地区出身の山本由伸選手と頓宮裕真選手は、同学年で、実家が隣同士という幼なじみです。子どもの頃から同じ少年野球チーム「伊部パワフルズ」に所属し、野球に親しんできました。小学生時代にはバッテリーを組むことはなかったものの、キャッチボールの相手としていつも一緒に練習していたといいます。
山本選手は2017年にオリックスに入団し、頓宮選手も2019年に同じオリックスに入団。2人はプロの世界でも再びチームメイトとなりました。2020年のオープン戦では、ついにバッテリーとして初めて公式の場で息を合わせることになります。
地元・備前市からプロの舞台へと進んだ2人は、2021年に「びぜん特別観光大使」に任命され、出身地のPR活動にも取り組んでいます。2023年のオールスターゲームでは、お互いを応援する姿も見られ、仲の良さや信頼関係が感じられましたね。
頓宮選手の父親は、2人の関係について「奇跡の幼なじみ」と表現しています。隣同士の家で育った幼なじみが、プロ野球の世界でバッテリーを組むという物語は、多くの人の心を打ちます。
■ お食事処大阪屋
📍 住所:岡山県備前市香登西238
🕘 営業時間:24時間営業
📅 定休日:12月31日、1月1日

ぜひ岡山名物「ホルモンうどん」も食べてみて!
2. MLB公式マンホールが設置された“由伸の公園”

山本由伸選手の偉業をたたえて、2025年6月25日に山本由伸選手MLB公式マンホールが伊部運動公園内に設置されました。
MLBは日本人12名の選手の出身地やゆかりの地に特製マンホールカバーを設置するプロジェクトが開始となり、山本由伸選手の地元備前市にも設置されることが決まりました。
伊部運動公園は、山本選手が小学生の頃に所属していた「伊部パワフルズ」の練習場所の一つで、仲間たちと一緒に野球に打ち込んだ思い出の場所です。山本選手にとって、野球の原点ともいえる大切な場所です。
各マンホールにはAR機能が搭載され、現地でマンホールをスキャンすると、短いARムービーをスマホで楽しめる仕掛けもついています。
■ 伊部運動公園
📍 住所:岡山県備前市伊部2086-1
3. 備前焼|千年の歴史が息づく日本六古窯のひとつ

備前市のシンボルとも言えるのが「備前焼(びぜんやき)」。釉薬を使わず、土と火だけで仕上げられる焼き物は、使うほどに味が出る“育つ器”として有名です。
多くの人間国宝を輩出した土地でもあり、「金重陶陽」や「藤原啓」など名匠たちの作品も鑑賞できます。
おすすめスポット
■ 備前焼伝統産業会館
〒705-0001 岡山県備前市伊部1659-6
備前焼の作品展示や販売に加え、実際に作陶を体験できるコーナーもある施設です。初めての方でも気軽に楽しめ、備前焼の奥深さを感じられます。
■ 金重陶陽記念館
〒705-0001 岡山県備前市伊部826
人間国宝・金重陶陽の作品を展示している記念館です。備前焼の歴史と芸術性を知ることができる貴重なスポットです。
■ 登り窯のある窯元巡り(予約制で見学可能)
伊部地区の各所に点在する備前焼の窯元では、事前予約をすれば登り窯の見学や職人さんの作業風景を見ることができます。歴史ある窯や道具を間近で見ることで、より深く備前焼の世界に触れることができます。
備前市を訪れる際は、これらの施設を巡って、焼き物のまち「伊部」の魅力をたっぷり味わってみてください。
4. 日生のかきおこ|冬の味覚、牡蠣とお好み焼きの最強タッグ

備前市日生(ひなせ)は、全国有数の牡蠣の産地。冬場には「かきおこ(牡蠣入りお好み焼き)」を求めて行列ができるほどの人気です。
🔥 備前市伊部のお好み焼き店めぐり
■ お好み焼き まるみ
〒705-0001 岡山県備前市伊部1387
とろけるチーズと牡蠣が絶品。濃厚でコクのある味わいが魅力の一軒。ランチタイムは地元の人でにぎわいます。
■ お好み焼き タマちゃん
〒705-0001 岡山県備前市伊部1418-1
TV取材も多く、芸能人も訪れる人気店。ふわっとした生地と甘めのソースがクセになる、行列必至の有名店です。
■ お好み焼き ほり
〒705-0001 岡山県備前市伊部1320
地元の常連さんに長年愛されている家庭的なお好み焼き屋さん。気さくな雰囲気と優しい味で、ほっとできる一軒です。
■ お好み焼き もりした
〒705-0001 岡山県備前市伊部1570
香ばしく焼き上げた生地に、丁寧に重ねた具材が絶妙。落ち着いた店内でゆっくりと味わえる、隠れた人気店です。醤油とソースで食べる「ハーフ&ハーフ」がおススメ。
■ 浜屋みっちゃん
〒705-0001 岡山県備前市伊部1527
外はカリッと、中はふんわり。どこか懐かしさを感じる味が魅力の老舗店。地元の人に「みっちゃん」の愛称で親しまれています。
5. 市場めぐり|五味の市・まな市・備前海の駅で味わう“地元の恵み”

備前を旅するなら、地元の人たちが集まる市場や直売所を訪れてみてください。
新鮮な魚介や野菜、備前ならではの特産品が並び、観光地とはまた違った“リアルな備前”の空気にふれられます。
■ 五味の市(ごみのいち)|日生漁港の人気魚市場
📍 住所:岡山県備前市日生町日生801-4
🕘 営業時間:9:00~16:00
📅 定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
日生(ひなせ)漁港直結の人気魚市場。新鮮な魚介類や牡蠣、干物・加工品がズラリと並び、週末は観光バスなども入り大賑わい。
■ まな市(まないち)|市役所前の産直市場
📍 住所:岡山県備前市伊部1341-1(備前市役所前)
🕘 営業時間:8:30~17:00
📅 定休日:水曜日・年末年始
地元農家直送の野菜や手づくり加工品が豊富。素朴で優しい味がそろっており、おみやげ探しにもぴったり。
市場のおばちゃんたちとのやり取りも楽しく、地元ならではの温かさに触れられます。
■ 備前海の駅(BIZEN 海の駅)
📍 住所:岡山県備前市穂浪2837-5(マルナカ穂浪店の横)
🕘 営業時間:9:00〜17:00(店舗により異なる)
📅 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
海の幸がいけすに入ったまま販売されている場所。海の見える絶景ロケーションが魅力です。

お正月とかは、蠣を一斗缶で買って家族で食べるよ~
6. 備前雄町米|酒米の王様が育つ風土

「雄町(おまち)」は、現存する中で最も古い酒米の品種として知られています。その中でも、岡山県備前市で栽培される「備前雄町」は、粒が大きく、雑味が少なく、ふくらみのある味わいが特徴の最高級ブランド米。全国の酒蔵がこぞって仕入れるほどの希少な酒米で、日本酒づくりには欠かせない存在です。
備前市はまさにその雄町米のふるさと。この地を訪れることは、日本酒愛好家にとってはたまらない体験であり、「酒米の聖地」ともいえる特別な場所です。
地元では、備前雄町を使った限定酒も手に入るため、酒好きにはぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
備前雄町米を使った地酒
銘柄名(商品名) | 酒造名 | 特徴・スタイル |
---|---|---|
大吟醸 宗堂 | 宗堂酒造(備前市三石) | 備前雄町の旨みと繊細さを活かしたバランスの良い味わい。 |
三石乃誉(みついしのほまれ) | 宗堂酒造 | キレと香りが冴える。料理に合わせやすい食中酒。 |
三笑楽 備前雄町 山廃純米 | 三笑楽酒造(備前市伊部) | 山廃仕込み+雄町米のふくらみが特徴のクラシックタイプ。 |
三光 備前雄町 純米吟醸 | 三光正宗(勝央町) | フルーティで軽やか、冷酒向きの華やかな一本。 |
御前酒 雄町米純米酒 | 辻本店(真庭市) | 全量雄町使用、岡山を代表する老舗による芳醇な味わい。 |
大典白菊 雄町 純米吟醸 | 白菊酒造(高梁市) | しっかりとした米の旨みと透明感が調和。 |
嘉美心 備前雄町 純米吟醸 | 嘉美心酒造(浅口市) | 甘みを感じるまろやかな口当たりで女性にも人気。 |
備前市で酒蔵見学ができる酒造
■ 宗堂酒造(そうどうしゅぞう)
📍 〒705‑0132 岡山県備前市三石3393
江戸時代から続く老舗酒蔵。
小規模ながら手造りにこだわった丁寧な酒造りを行っており、まさに“備前の静かな名酒”という存在。
- 大吟醸 宗堂
- 三石乃誉(みついしのほまれ)
落ち着いた風味で、料理との相性も抜群。蔵の前では直売もしており、酒蔵見学ができる日もあります。
お酒好きにはたまらない、限定銘柄も多数。ぜひお土産に!
7. 刀剣のまち・備前長船|刀鍛冶と名刀のふるさと

備前市の隣、瀬戸内市長船町にある「備前長船刀剣博物館」は、日本刀ファンならずとも一見の価値ありのスポットです。
この地は、平安時代から刀剣の産地として名を馳せた「備前刀」の中心地で、現代においても刀鍛冶が日々刀を打ち続ける、“生きた文化財のまち”です。
🔹 館内の見どころ
- 国宝級の備前刀コレクション(鎌倉~室町時代)
- 刀の製作工程や映像展示
- タイミングが合えば実際の刀鍛冶による鍛錬実演も観覧可
🔥 刀剣×エヴァンゲリオン|異色のコラボも話題に
2020年にはアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのコラボ企画が実現し、大きな注目を集めました。
なんと実在の刀鍛冶が、初号機のプログレッシブナイフやロンギヌスの槍を“本物の刃物”として再現!
🗡 展示内容(一部)
- エヴァ初号機仕様の日本刀
- ロンギヌスの槍(3m超)
- 作中キャラをモチーフにした刀の装飾・拵え
刀剣博物館では、実物の展示や解説も行われており、「伝統」と「アニメカルチャー」の融合を実感できる唯一無二の体験です。
💡 ファン&観光客どちらにもおすすめ
- 日本文化に触れたい海外観光客にも大人気
- 刀剣女子・アニメファン・歴史好き…誰もが楽しめる展示内容
- 子ども連れでも安心な広々とした展示空間と公園
📍 備前長船刀剣博物館の基本情報
- 所在地:岡山県瀬戸内市長船町長船966
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 入館料:大人500円(特別展ありの場合は変動)
見どころ
- 備前長船刀剣博物館:展示・実演あり
- 刀鍛冶の工房見学:タイミングが合えば鍛錬の様子も!
歴史ファンや日本文化に興味がある方にはおすすめです。
8. 閑谷学校|現存する日本最古の庶民学校(国宝)

備前市を代表する歴史的スポット「旧閑谷学校(きゅうしずたにがっこう)」は、江戸時代前期に岡山藩主・池田光政によって建てられた庶民のための学校です。
現存する庶民教育機関としては日本最古で、講堂は国宝にも指定されています。
🏫 岡山県民の“通過儀礼”
実はこの閑谷学校、岡山県内の小学生なら一度は訪れる校外学習の定番でもあります。私自身、小学生のときにバスで訪れ、畳敷きの講堂で正座をして“学ぶことの大切さ”について講話を受けた記憶が今でも残っています。講堂での論語講座のあとに、雑巾がけをするのが広くて、すでにピカピカでとっても楽しかった思い出!
静けさと重厚感に満ちた空間は、子ども心にも何かを感じさせる力がありました。

山本選手も閑谷で論語とキャンプファイヤーをやったはず!

📍 基本情報
- 住所:〒705-0036 岡山県備前市閑谷784
- 開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
- 入場料:大人400円、高校生200円、小中学生100円
- アクセス:
- JR伊部駅から車で約15分
- 山陽道「備前IC」から車で約20分
- 駐車場:無料(広め)
🌸 見どころ
- 国宝 講堂:檜皮葺きの屋根と美しい柱組は必見
- 聖廟:孔子を祀る儒学の精神を象徴する施設
- 石塀:長く続く石垣道が美しい写真スポット
- 紅葉の季節(11月)は特に人気で、写真愛好家も多数訪れます
📷 地元の豆知識&おすすめポイント
- 建物すべてに「無駄がない設計」が施されており、風通しや自然光の取り入れ方も計算されている
- 夜間ライトアップイベントも開催されることがあり、荘厳な雰囲気を味わえます(秋限定)
おまけ:備前グルメ・お土産ベスト3
- 備前焼のカップや皿:長く使える・贈り物にも
- 備前雄町を使った純米酒
- かきの加工品(オイル漬け・佃煮)
まとめ|山本由伸選手の活躍をきっかけに、ふるさと備前の魅力を感じてほしい
野球ファンならずとも、備前市には歴史・自然・グルメ・文化と、旅を楽しむすべてが詰まっています。
私自身、同じ備前で育ったからこそ、自信を持っておすすめできます。
次の旅先に「備前市」いかがですか?

時速40キロ以下の道路が多いから、運転には十分に気を付けてね‼
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